私がかつて、灘中・高に大量の合格者を輩出する進学塾の講師だったとき、
いくつかの不思議な出来事に遭遇しました。その一つが以下の出来事です。

小学4年生の入塾時にずば抜けた成績で、小5～小6前半までそれを維持して
いたにもかかわらず、入試直前になって信じられないような失速状態に陥り、
無念の涙をのむ子がいました。

その反面、小4入塾時～小6前半までは「まずトップ校合格は無理だろう」と
思われる成績であったにもかかわらず、小6後半から垂直上昇を始め、蓋を
開けてみればぶっちぎりでトップ校に合格していく子がいたのです。

「前者と後者の違いは何か？」を調べてみたところ、入試直前に失速する
子たちの多くが、幼少の頃から各教科の問題を解く訓練をしていたのに対し、
入試直前に破竹の勢いで成長する子たちは、幼少期を「あること」に費やし
ていたのです。

「あること」にはいくつかの取り組みが混在していたのですが、その全てに
共通するものが一体何なのか？当時の私たちにはわかりませんでした。

あれから30年。
この本に出合って、ついにその答えにたどり着きました。

ひたすら現場を愚直に歩いてきた教育者、大久保先生が書き下ろした、まさに
渾身の一冊。

これから母になる可能性がある全ての人に──
そしてこれから孫ができる可能性があるすべての人に──

～人を育てる立場にいる「すべての人」へ～
比田井先生の前作２冊を初めて読んだとき、私は衝撃を受けました。何度も涙し、いまだに事あるごとに読み返しています。 その比田井先生から「子育て編」が上梓されるとお聞きしたのが、2015年の年末でした。どんな内容か、わくわくして待っていました。 16年間進学塾の講師として生徒指導にあたり、自身も3人の子どもを持つ父親として、子育てには一家言ある私です。心のどこかで「想定の範囲を出ることはないだろう」と思っていたのです。 読み終えた今、ひとこと言いたいのです！「もっと早くこの本に出逢っていたら、僕の子育てや生徒指導はまるで違ったものになっていただろう」と。 この本は学びと気付き、そして感動の宝庫です。「子育て編」ですって？とんでもない！ この本は人を育てるという立場にいる全てのリーダー必読の書であると断言させていただきます。

「島代先生にお逢いしました。凛とした厳しさの中にも、溢れ出す愛情。『ああ、この方なら命より大切なわが子を安心して託すことができる』瞬間的にそう感じたことを鮮明に思い出します。その島代先生が30年以上にわたって関わってこられた、1000組を超えるお子さまと保護者の皆さんの子育て奮闘記。そこにあったもの、それは「笑い」と「涙」、そして「大きな感動」でした！この本にはフィクションなどひとつもありません。すべてが実話。だからこそ1ページごと、あなたの子育てに熱く語りかけてくるのです。教育にかかわるすべての人必見の一冊です」

福地先生が東山中学・高等学校で実践されている様々な取り組みに感動いたしました。「誕生日カード」は、一生の宝物になっていると思います。この本は、「人を育てる」という立場にあるすべての方にオススメの一冊です。